岐阜県可児市の「かたびら接骨院」院長の河合繁です。
最近マイコプラズマ肺炎が流行しているって良くニュースで聞きますが皆さんは大丈夫ですか? そもそも、マイコプラズマ肺炎って何?
マイコプラズマ・ニューモニエという病原体に感染することで引き起こされる病気です。
<症状>
感染すると、痰がからまない乾いた咳が出るほか、発熱や倦怠感、喉の痛み、頭痛などの症状が現れます。中には、耳の痛み、吐き気、下痢、湿疹、喘鳴(喘息のようなヒューヒュー、ゼイゼイという呼吸音)などの症状が出る人もいます。初期症状は風邪に似ていますが、マイコプラズマ肺炎の咳は熱が下がった後も3~4週間ほど続き、特に夜間や早朝に激しく出ることが多いです。
<検査>
病院では問診で症状を聞き取った後、マイコプラズマ肺炎の疑いがあった時に検査を行います。
1・画像検査
2・血液検査
3・迅速検査
<治療>
マイコプラズマ肺炎の治療は、病状に合わせて行う必要があります。適切な抗菌薬の選択と症状の軽減を目指す対症療法が中心です。症状に合わせた治療を行いながら、十分な休息を心がけましょう。
<予防>
マイコプラズマ肺炎は主に二つの方法で感染します。飛沫感染は、感染した方が咳やくしゃみをする際に飛び散る飛沫を他の方が吸い込むことで起こります。接触感染は、感染者の方と直接触れ合うこと、または感染者が触れた物に触れた後、顔や口を触ることで感染します。マイコプラズマ肺炎にかかった後でも、完全な免疫ができるわけではありません。一度感染しても、免疫は長く続かず、時間が経つと減少するため、再感染の可能性があります。マイコプラズマ肺炎を予防するワクチンは開発されていないのが現状です。そのため、以下のような基本的な感染防止策を徹底することが最も効果的です。
・手洗いの徹底
石鹸と水で手をよく洗いましょう。外出先から帰った後や食事前などは特に注意が必要です。
・うがいをする
外出からの帰宅時や食事前にはうがいをすることで、喉の中の病原体を洗い流すことができます。
・マスクの着用
人混みや公共の場ではマスクを着用します。マスクは隙間ができないよう正しく着けましょう。
・患者さんとの接触を控える
感染者の方と直接的な接触を避けることで、感染リスクを低くできます。
・共用物品の消毒
ドアノブやスイッチ、洗面所やお手洗いなど共有の場所や共有物は定期的に消毒することが必要です。
・換気をする
室内の空気を定期的に新鮮なものに入れ替えることで、空気中の病原体の濃度を下げることができます。
このような対策をしていればマイコプラズマ肺炎に限らずコロナ感染やインフルエンザ感染の予防にもつながります。適度に予防し毎日の生活を楽しく過ごしましょう。